盆栽美術館に行く。庭には山盛りの盆栽が所狭しと置かれていたが、数寄屋造りの建物の中に入ると、展示されているもの多くは盆の上に石を乗せたものだった。展示を手抜きしてるだけかと思ったが、これは水石というものらしい。
あたりまえだけど盆栽はかなりの人工物だった。まだ若くて柔らかい枝に針金を巻き付けて形を固定し、理想の形に育つように操作する。盆栽職人の青年が立派な盆栽の前で「昔はボディを山から採ってきてそこに継枝をして盆栽を作っていたけど、最近はもう山で良い木が採れなくなってしまったからこういう良い盆栽はもう作れない」と話してくれた。この場合のボディというのは、盆栽の幹の部分を指すらしい。
入り口の門をくぐってすぐ右に、職人の作業スペースがあった。園内に展示されているひとつ一億円くらいするらしい盆栽もすごかったけど、この作業場がめちゃくちゃ良い。奥の引き出しが特にスペシャル。欲しい。